ふと、思い出す母のこと。

少し悲しい話。

 

 

 

ふと、時間が出来た時に思い出すことがある。

 

昔のこと。

 

学校で喧嘩をして親を呼びだされたこと。

その時の母の対応は、子供の自分からしたら、全て正しい対応をしていて、自分を信じてくれた。

 

ちゃんと話を聞いてくれたし、無理に仲直りをさせないということも、自分を尊重してくれてた。

 

喧嘩が悪いことというのではなく、しっかりと理由を聞いてくれた。

本当にあの時は救われた。

 

 

 

そんな母が今年亡くなった。

  

 

 

悪性胸膜中皮腫だった。

まだ、治らないとされている癌。

 

原因はアスベストを吸ったことで発病すると言われている。

 

強かった母が、一気に細くなっていった。

 

診断をされてから約10年。そう長くない人生を終えた。

 

最初は手術をしても30ヶ月言われていたが、体力もあり、日々の努力も功を奏したのか、当初お医者さんに言われたよりも長く穏やかに過ごすことが出来た。

 

母の最期の1ヶ月は家族全員で看取る事が出来た。

母の苦しそうな呼吸の中、僕はずっと手を握っていたが、順番に様子を見ながら、みんなでいつも様に過ごそうと話をし、私はコーヒーを淹れに台所に立ち、父は洗濯を回しに洗面所へ。

 

 

 

兄が看ている中、母は安心した顔で息を引き取った。

 

ずっとみんなが近くにいて、安心出来なかったのかなと思う。

 

最期まで心配をかけてたが、最期は穏やかな顔で眠っていた。

 

 

 

 

それから約半年が経った。

 

やはりふと昔のことや、看取った時のことを思い出す。

 

まだ早くに亡くしたと思う一方、改めて家族の大切さや、時間の尊さ、健康、言葉で感謝を伝えることなど、多くの事を気が付かされた。

 

 

親孝行をあまり出来ていなかったかも知れない。

でも、最後に母から言われた言葉が唯一の救いだと思う。

 

「少し短いけど、良い人生だった」

と。

 

 

それを思い出すと今でも涙が止まらない。

 

しかし、この感情も少しずつ薄れていくと思う。

だから忘れない様にここに書き留めておこうと思う。

 

もし、自分が親になった時、どんなお婆ちゃんだったのか。ちゃんと伝えて、残していきたい。

 

 

雑な文章だったけど。ここまで読んでくださってありがとうございました。

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