実写「秒速5センチメートル」から得られるエモさ。(感想・ネタバレ注意)

この前新海誠監督が原作の『秒速5センチメートル』の実写映画を見てきた。
アニメ映画は昔学生時代に観て、ずっとお気に入りの作品だったので、実写映画を見るかを少し悩んでいた。
アニメ映画が失敗することが多いイメージがあり、自分の好きな作品に悪いイメージが付くのに少し不安があった。

実写化で成功した映画といえば、るろうに剣心や銀魂、デスノートやカイジもある。

これらの映画と並んだ時に、同じように成功するのか?が心配だった。

見始めてすぐに、杞憂だった事がわかった。

劇中歌に使われたBUMP OF CHICKENの楽曲が私が学生時代に大好きだった曲で、一気に引き込まれた。

もう映像の雰囲気と相まって、エモさが止まらなかった。

もちろん、原作ファンも喜ぶ山崎まさよしさんの「one more time, one moer chance」流れるので、ちゃんと監督の原作愛も感じられました。

恋愛において、ポジティブなことばかりではなく、ネガティブなことも経験をしてきた人も多くいると思います。「忘れられない人」は一人はいるのではないでしょうか?
未練たらたらの人もいれば、良い思い出になっている人もいるし、それが日常になっている人もいると思う。

特に恋愛にポジティブな感情を持っている人はより刺さる作品だと感じましたし、今失恋をした人が見ても前向きになれる作品でした。

Contents

作品情報

「君の名は」「すずめの戸締り」などのヒット作品を世に輩出している、アニメーション作家の新海誠さんの原点とも言われる名作「秒速5センチメートル」を、奥山由之監督が実写映画化しました。

主人公の東野貴樹くんを演じたのが松村北斗さん。
高畑充希さん、森七奈さん、青木柚さん、宮崎あおいさんなど豪華な俳優・女優さんたちが演じておりました。

1991年、春。
東京の小学校で出会った貴樹と明里は、互いの孤独にそっと手を差し伸べるようにして、少しずつ心を通わせていった。
しかし、卒業と同時に、明里は引っ越してしまう。
離れてからも、文通を重ねる二人。
相手の言葉に触れるたび、たしかにつながっていると感じられた。

中学一年の冬。
吹雪の夜、栃木・岩舟で再会を果たした二人は、雪の中に立つ一本の桜の木の下で、最後の約束を交わす。
「2009年3月26日、またここで会おう」

時は流れ、2008年。
東京で働く貴樹は、人と深く関わらず、閉じた日々を送っていた。
30歳を前にして、自分の一部が、遠い時間に取り残されたままだと気づきはじめる。
そんな時にふと胸に浮かぶのは、色褪せない風景と、約束の日の予感。

明里もまた、あの頃の想い出と共に、静かに日常を生きていた。

18年という時を、異なる速さで歩んだ二人が、ひとつの記憶の場所へと向かっていく。
交わらなかった運命の先に、二人を隔てる距離と時間に、今も静かに漂うあの時の言葉。
――いつか、どこかで、あの人に届くことを願うように。
大切な人との巡り合わせを描いた、淡く、静かな、約束の物語。

HPより引用
https://5cm-movie.jp

アニメ原作を見ている人からすると、アニメに出てこなかった登場人物も多く出てきます。
設定も少々変わっている部分もあるので、どのように絡んでくるかが楽しみになるポイントでした。

感想(ネタバレ注意)

アニメは大好きな作品であったが、実写映画を見てより秒速5センチメートルが好きになった。


一人で黄昏れるように見て、秒速の世界に浸ってしまった。

子供の頃の感情が、大人になった時にそれが本当に好きだった理解することができた。

ずっと続くと思っていた関係がボタンの掛け違いで簡単に崩れてしまう。それは大人になってやっと理解が出来る。

理解が出来るまで、多くの物を知らないうちに手から離してしまっていた。

ただ、その選択をしてきたからこそ、今があることを忘れてしまうのだ。

今回の実写化で良かったところは、貴樹の感情だけでなく、明里の気持ちも語られていた事だ。

一点難しいところは、構成がアニメとは逆転をしていて、映画で初めてこの作品と触れ合う人にとっては、なかなか理解が難しいかと知れない。なぜ貴樹が前向きになれないのかを後から紐解かれるのだが、それまでの時間が少し長く感じる。

 

しかし、思い出では無く日常になったこと。この表現はとても良かった。

昔の出来事があったからこそ、成長して日常に繋がっていることを理解でき、次に進めていたことが分かって良かった。ただ忘れたのでは無く、良い思い出が日常に変わったことで成長したこと。

貴樹も時間をかけて遠回りをしたが、最後科学館の館長と会話を通して成長をしたことが分かって良かった。

アニメよりも2人が違う方向へ進みつつ、成長をしたのが分かりよりスッキリとした終わり方だった。

アニメのコスモナウトで出てくる種子島時代の花苗(森七奈さん)も大人になって、過去の恋愛に区切りをつけるために、姉経由で当時を振り返り貴樹の当時の思いを聞くことが出来、登場人物が救われた感じがした。

花苗がアニメよりも少し積極的でカラオケに誘うシーンで、山崎まさよしさんの「one more time, one moer chance」が流れて2人の距離が縮まらない雰囲気にもエモさが詰まったました。

好きなアニメ作品が、実写化を通してより好きな作品になりました。

ぜひみなさんに見てほしい作品でした。

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